本格的な夏が近づいています。
九州地方に降り続いた大雨が終わったとたん、
気温が30℃を越え、県内のニュース番組のお天気コーナーでは
“7月下旬の暑さ”と例えられるほどになってしまいました(-_-)
さて、季節の変化に伴い、当然の焼酎製造も多少変化していきます。
夏は、蔵内の最高気温は33℃くらいまで上がります。
冬は、蔵内の最低気温は2℃くらいまで下がります。
(ただし、最低2℃というのはあまりありません。年に数回程度です。)
特にモロミなどの温度管理は夏季と冬季では
温度差が結構あるので、蔵内の景色が変わります。
なので、例えば一次モロミは最高30℃までとし、
それ以上越えないように。という感じだと、
夏は下の画像のように、黒いベルト内に冷却水を流して
温度管理します。
画像だと分かりにくいかもしれませんが、冷却水を流せる仕組みになっています。
一年を通じ、冷却水温や流量を変えて調節しています。
そして、冬は下の画像のように、保温材を巻きモロミ品温の急な低下を防ぎます。
ただし、冬場でも、最も勢いのいいときは
冷却水を流して管理しています。
春や秋などの時期は扇風機も使い、ゆっくりと品温を
下げていくこともします。
二次モロミでは、夏は下の画像のように井水を流して
冷却しています。
一次モロミのように、冷却水を流せるサーマルタンクが
あればベストなのでしょうが、
うちはまだアナログ(笑)でして、手作りしたもので賄っています。
上の画像がそれで、ビニールパイプに等間隔に
穴をあけて水を垂らせるようにして、その上から寒冷紗を巻き付けて水を伝わせて冷やすようにしています。
これに加え扇風機を使えば冷却効果は結構あります。
冬場は、一次モロミ同様に保温材を巻き付け、加えて下にコタツを入れて寒さをしのぎます。
下の画像のような感じです。
30℃を越えてくると少し作業しただけでも
汗がにじんできます(–;)
しかし、屋内での作業がほとんどなので、外仕事の方たちに比べたらずいぶん楽だと思います。
仕込み水にも使っている井水もすぐ飲めますし、
恵まれている方だと思いコツコツがんばろうと思います。
蔵内の温度計です。いやー、暑いです( ´△`)
(通信販売コーナー作成中)
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